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成績開陳

前期の成績が学生たちに伝えられたようだ。それに関連してある学生の陳情を受けた。はつらつとしたいい感じの好青年の印象だった。自分の過去を振り返ると、「いい点をとれたかなあ~」と思っても、答案が戻ってくると、そうでないケースは多々ある。理解が不十分な場合にそういうことになる。

高校時代、数学の成績が結構良かった。化学などもそうだったので、高3の一学期までは、理系だった。ところがである。いくら勉強しても、物理の成績は向上しなかった。テストでは、結構できた、100点かも・・・・と思っていても、答案を返されると、20点くらい。ガックリきた。

基本的な思考方法、思考回路に誤りがあるのだろう。だから、毎回、出来たと思うのに点数が悪い。危機感を感じて、6月ごろに文系に転向した。まあ、理科系の時より全学の成績の順位はアップした。最終的には、良かったのだろう。

今回のテストでも件の学生の答案を見直してみた。本人は、いい結果を残せたと思い込んでいる。だが、中身は必ずしもピントがあっていたとはいえない。大きくずれていたというのが適切だろう。では、ギリギリで合格した方がよかったのか。

私は個人的には、来年もう一度チャレンジし、「優」か「良」の成績を取った方がその学生にとっても良いのではないかと考えている。だから、そうアドバイスした。

その証拠に、「テキストを読んで勉強したのか」と問い詰めると、答えを濁していた。これでは、いい点が取れるはずもない。しっかり勉強すれば私の講義はいい点が取れるはず。努力をせずして多大な期待をするのはもってのほか。世の中はそんなに甘くないぜよ。

これを機に、唯我独尊やお山の大将的な思考法を止める。自分を客観的にみる。自分を対象化する。この努力が大切だろう。それ以前に、勉強しなさい!!!
by kogaj | 2009-09-01 20:23 | 大学

加齢で難聴になった高齢者が手話に挑戦する日々をリポートします

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