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水戸っぽ

鹿児島の男を「薩摩隼人」、熊本を「もっこす」、パリだと「パリジャン」、ニューヨークは「ニューヨーカー」と呼ぶ。まあ、後者は英語の都市の綴りにerを付けただけなのでたいした意味はないのだろう。現在の我が拠点の水戸の人々、特に男子をこう呼ぶようだ。水戸男あたりか。

茨城県出身の友人が何人かいる。割と都会的な雰囲気である。たぶん、水戸に比べ、さらに都心に近いところの出身のためだろうか。土浦である。赴任前に、茨城人との会話の中で、「いばらぎ」というと必ず「いばらき」に訂正されるか、いやな顔をされる、と聞いていた。

件の友人らに確認したら、「どっちでもいい」「関係ない」と至っておおらかだ。水戸っぽの気質というと、 「一本気で気短。よく言えば男っぽい」ということのようだ。10年くらい前に自民党の政治家に梶山静六というのがいた。田中派の武闘派といわれていた。梶山は自分の気質を「天狗党」だから、といっていた。

天狗党は、幕末尊王攘夷を掲げて、挙兵した一団である。その大将の言葉に、「ゆく先は冥土(めいど)の鬼と一と勝負」というのが残っている。昔の特攻隊を思わせる悲壮な雰囲気だ。戦略はないものの気骨だけは、十二分にある。

では、茨城を「いばらぎ」と表現すると怒る人は皆無かというと、そうでもない。水戸を含め、県北の茨城人は、こだわる人が多い。県南は首都圏のベッドタウン化している。気持ちは東京人だからかもね。
by kogaj | 2009-09-10 09:26 | 日記

加齢で難聴になった高齢者が手話に挑戦する日々をリポートします

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