2010年 09月 25日
台風一過の月
収まったのは昼ごろだっただろうか。太陽も顔をのぞかせた。青空も見える。とは言え、空のうちの7割がたは雲だった。ところがである。先ほど外に出たら、満月を少し過ぎた月がまぶしい。煌煌と光っていた。
台風の風が濁った空気を吹き飛ばしてくれたのか、月の色と背景の真黒な空がいい感じのコントラストを成してなかなかいい。正岡子規が絶命した時に、看病で隣の部屋に高濱虚子がいた。臨終を見届け、外にでると未明の快晴の空に月が輝いていた。
その月に向かって何かがゆっくり昇っていくような気がした、と何かの覚書に書いていた。その明け方の月もこんな感じだったのかなあ。そんなことを感じた夜であった。