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誰も知らない


誰も知らない_c0018010_20265390.jpg最近、「NHKみんなのうた」第1集のDVD版を入手した。1961年から63年に番組で流していた13曲を収録している。いずれも、私が小学生の低学年の頃に好きだった歌。当時、テレビの画面に流れていた映像も楽しめる。今から半世紀前の記憶が蘇り、懐かしい限りである。

その第一曲として入っているのがタイトルの「誰も知らない」。これは、当時のみんなの歌を聞いていないと当然知らないし、雰囲気も分からないだろう。だから、共感していただけるのは、私の年代、60前後の年齢に限られる。NHKで今なお続くみんなの歌シリーズで、一番最初に流された曲のようだ。


誰も知らない_c0018010_2027887.jpgこの「誰も知らない」は、当時人気のあった楠トシエが歌うひょうきんな内容の歌である。歌詞は、「お星さまひとつ プチンともいで こんがり焼いて 急いで食べて おなか壊した・・・・・・・」「父ちゃんの帽子、空飛ぶ円盤、三日月目がけ空へ投げたら帰ってこない・・・・・」などなど。冗談が通らなかった、この時代、奇想天外な歌詞で、NHKのガイドラインをよく通過したなあと考え深いものがある。

作曲が、「小さい秋見つけた」「夏の思い出」などの名曲の作曲家中田喜直と聞けば、皆驚くだろうね。いずれもこの番組で紹介されていた記憶がある。素敵な歌は、それ以外にもいろいろある。「おお牧場はみどり」「ストドラパンパ」「トロイカ」「母さんのうた」など。ここでヒットして小学校の音楽の教科書に掲載されたのだろう。

当時から音楽が好きだったのは、父の影響もあるだろう。ポピュラー音楽を愛し、レコードをたくさん持っていた。みんなの歌も、朝日ソノラマからソノシートで出ており、父が買ってくれた。それを蓄音機に乗せて聞いていた。わが家では、それをステレオと呼んでいた。だから、高校時代までステレオは、蓄音機の別名だと思い込んでいた。

何はともあれ、懐かしい歌の集合、私の葬儀の席で流してもらいたいような歌である。
by kogaj | 2012-06-22 20:23

加齢で難聴になった高齢者が手話に挑戦する日々をリポートします

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