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なんでこうなるの!! 国会事故調でもうひとつ


なんでこうなるの!! 国会事故調でもうひとつ_c0018010_21038100.jpg国会事故調の報告書関連の記事を読んでいると、英語の記事がとても手厳しい。いったい何があったのか。試みに事故調の報告書を読んでみた。委員長の黒川さんのメッセージだけでもかなり違う。日本語と英語の報告書がである。いったい何が起こったのだろうか。

英語を基に、日本文の報告書を読んでみよう。冒頭、委員長は、事故は、「自然災害とみなすことはできるはずもない」「まさに、人間の作った災害」「その事故は、予見でき、防げたものである」と断定している。

一方日本語はどうか、冒頭には、「日本が抱えている根本的な問題を露呈することになった」と書いてあるだけ。2段落目以降は、過去の日本の原子力政策の流れを書いている。

英語の方はどうか。激しい言葉が盛りだくさんである。3段落目、リポートでは、数々の誤り(過失)、意図的な怠慢(不注意)で事故が発生した。5段落目には、「とても痛ましいことであるが、この事故は、日本製の事故であると認めざるを得ない。基本的な原因は、・・・日本の文化である」などと記してある。

日本語の報告書で印象的な表現は、「規制の虜」である。年末の今年の流行語大賞になりそうなキーワードだ。これは、ノーベル賞を受賞した学者の主張でもあるようだが、企業が大きくなりすぎると監督官庁より強くなり、規制を自分の好きなように設定する力を持つようになる。当局が企業の操る虜になってしまうという意味である。

金融不祥事に揺れた90年代の大蔵省もそうだったなあ。いずれにしろ、興味深い報告書だ。きっちり読んでみよう。
by kogaj | 2012-07-09 15:46 | 経済

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