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日本の奇跡は終わっていない 英FT紙


Make the best of a bad bargain. この英文はどんな意味なのでしょうか。「make the best of」 は、「何とか上手く切り抜ける」「最大限に利用する」である。これは、不利な事情、条件の時に使われる。ちなみに、有利な条件は、make the most of を使うようだ。

では、「bad bargain」とは何だろう。辞書を引くと「契約」「取引」という訳語が並んである。つまり、条件の良好でない取引を最大限に利用するということのようである。日本語では。「禍転じて福となす」というのが適切な訳といえそうだ。

なぜ、こんな英文を引用したのかというと、日本大好きで知られる英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のD・ピリング記者の最近書いた「日本の奇跡は終わらない」を読んだからである。この締めくくりがこの「make the best of a bad bargain」(禍転じて福となす)である。

今回の大震災に寄せて、日本人にエールを送る論説である。今回の大地震に際してに日本人の行動に世界は驚嘆の声を送っている。お隣の韓国の朝鮮日報は、「日本人はなぜ冷静なのか」というタイトルで、冷静かつ秩序ある姿を分析している。

ニューヨークタイムズ紙のコラムニストはウェブサイトのブログ中で「日本の復元力と忍耐力には高潔さと勇敢さがある」「我々は日本から学ぶことがあるかもしれない」「同時に、深い尊敬の念も抱くのである」と結んでいる。

我々は、この声援に恥じないよう日本の再建にあたらなければならない。少し前まで反日の声が渦巻いていたモスクワの日本のロシア大使館の前には、大地震以降、日本に哀悼や同情を意を示す現地人の弔問が相次いでいるよう。

地震が日本を襲った瞬間に、約25年前に旧ソ連崩壊の遠因となったチェルノブイリ事故を想起、ロシア人が日本人を戦友と思うようになったからである、と現地の分析があった。こうしたロシア人の行為に対し近く帰任する河野大使が門の外に出て恭しく頭を下げているようである。これも驚嘆に値する行為と映っているのである。
by kogaj | 2011-03-19 05:26 | 国際

加齢で難聴になった高齢者が手話に挑戦する日々をリポートします

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