2012年 11月 15日
暴走首相
最近、”暴走”ということばがはやりかけている。田中真紀子さんが、都知事ポストを突然放り出した石原慎太郎を、”暴走老人”と形容、本人も講演の冒頭で「暴走老人でございます」と挨拶しているとか。田中真紀子も暴走大臣といわれた。そして、昨日の突然の首相の解散宣言。「100人中100人が反対している」民主党の議員からすると、まさに”暴走首相”であったことだろう。
どんでん返しがあるか。ないとみる向きが多い。朝起きると毎朝、ネットをチェックし、英米の主要紙、放送局のホームページを閲覧しているのだが、今回の首相の決断がどう扱われているのか、気になった。どうあつかれたのか。ページのトップか、それともベタ記事か。
結論から言うと、NTY、CNN、BBC、ガーディアン紙とも掲載されていない。ページ上は無視の形だ。日本関係で大きく扱われているのは、トヨタ自動車のリコール、少し前に発表したリコールに続き、今回もかなり規模が大きい。トヨタの品質のコントロールに赤信号が出ていることを感じさせる。
お隣の国の中国、韓国のメディアはどうだろうかと探ってみた。その結果は、私も驚いた。どこも扱っていない。所詮、日本国内の話、茶碗の中の争い、としかみていないのだろうか。それは、ともかく、今の首相はいったい何を考えているのか。マニュフェストは、踏みにじるし、政治をどんなものと心得ているのだろうか。
政治家そして、マニュフェストへの信頼を滅茶苦茶にしたという自覚、そしてそれに対する責任がないだろうか。今朝の朝刊の多くは、このままでいると、民主党員による野田おろしが加速し、解散さえできない事態が来ることを予測し、その前に打って出た、という解説が多い。たぶん、そうなのだろう。
何のためにこの人は政治家になったのか。政経塾出身者にこのタイプが目立つだけに、日本の将来を危ぶんでしまう。私の教え子に今後は期待するしかないな。
by kogaj
| 2012-11-15 06:05
| 政治