カテゴリ:書評( 30 )

原子爆弾

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図書館で借りてきたブルーバックスの『原子爆弾』を読んでいる。とにかく面白い本である。実は、この著者である山田克哉ロサンゼルス・ビアース大学教授の『E=MC2』を読み、とても面白かったので、その前編となるこれを読んでいる。E=MC2とは、アインシュタインが公表したあまりにも有名な光とエネルギーの関係を示す公式である。



未だ、半分くらいで、原子爆弾の話には入っていないが、その前段の、原子とは中性子とは、原子核とは、真空とは、質量とはなどの解説がとても面白い。例えば、光=光子には質量がない。電磁波も同様だが、真空の中を電磁波、光子は伝わる。その時に真空は真空であり、なにもない。

謎めいて、未知の世界に飛び込んだようで、とても興味深い。私は、もともとは理科系だと思っている。受験する大学も工学部系を考えていた。クラブは、地学部、化学部に所属していた。なぜ、文科系に進んだのかというと、目が悪かったからである。色の認識に問題がある。

もっとも、この本を読んで、理科系に進まなくて良かったとも考えている。専門的な説明に入ると訳が分からなくなるからである。



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by kogaj | 2018-04-08 10:29 | 書評

『そば打ち一代』(上野敏彦著、平凡社、1700円)-宮崎訪問⑥

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今回の宮崎訪問では、ジャーナリズトの重鎮から本をどっさりいただいた。そのうちの1冊がこの『そばうち一代』である。著者は、共同通信社の宮崎支局長を務める上野敏彦氏である。宮崎支局長は、2度目で、前回の東国原知事(そのまんま東)時代に務め、その時は、知事の行政に対する手厳しい著作をものにされた方である。

この作品は、東京本社の編集委員時代に書き上げた労作である。とにかく、大変なグルメで、ウィークデー、土日もかかわらず、山登りで鍛えた健脚を駆使し、路地裏を歩き回り、凄い味の隠れた店を探す能力にかけては天才的な嗅覚をもっている。その上野氏のまな板にのったのが、浅草の蕎麦屋の大黒屋である。

知る人ぞ知る蕎麦屋の名店のようである。読んでいるうちに私もこちらへ足を延ばしたくなった。私の好みは、東京・森下町にある「京金」という蕎麦屋である。ここの蕎麦も抜群に美味い。富山の銘酒黒龍をいただきながら、みそを焼いた肴などと一緒にいただく。大黒屋も同じようなメニウのようだ。

興味深いのは、大黒屋のそばには、わさびが出ないことである。それでもなかなかの味を楽しめるようだ。その秘密は何だろう。それは四でのお楽しみ。近日中に訪問する予定である。



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by kogaj | 2018-03-31 09:16 | 書評

義理チョコ

ベルギーのチョコメーカーのゴディバが、「義理チョコは止めましょう」などと呼びかけているようですが、14日は、チョコレートをいただきました。ありがとうございます。とても嬉しい。何年振りだろうか。

大学の教員だと、ゼミ生などからプレゼントされるのだろうと思われますが、至ってそんなことはありません。ゼミ生以外からいただいたことはありますな。いずれも、超高級なチョコで写真で表示したquatreは、超リッチなおいしさ。フランス語だからフランス製かな?日本では、このヘビーさは、あまり味わえません。私のタイプです。

 もう一つは、ゴディバ、英国ロンドンでは、ゴダイバと発音することが多い。英国人は、二重母音で発音することが多いからね。例えば、NIKONだとナイコン、PAPERは、パイパーなどと発音する。米国人に聞かせてあげるととても喜びます。

 クッキーの間に濃厚なチョコレートが入っていて、これも凄い上手さ。5分で食べてしまいそうですが、1日1枚、数日かけて食します。
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か。

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by kogaj | 2018-02-16 07:46 | 書評

神馬(上野敏彦著、新宿書房、2400円)

友人の近著が届いた。「神馬(しんめ)-京都・西陣の酒場日乗」である。友人は、ここ数年、この種のグルメ関係に凝っており、その路線の延長上にある。

最近は、美味い日本酒を取り上げた本が多かった。本をいただいた時は、「今回も日本酒か」、と思ったのだが、そうではなかった。京都の老舗の料理屋である。否、飲み屋さんといったほうがいいかも。

ただし、食事の値段を見ると、東京・銀座以上かもしれない。私なんぞは、突出しだけで終わりそうなかんじ。
ただし、読み始めると、なかなか終わらない。面白いのである。例えば、振る舞う日本酒は、剣菱など数種類の日本酒をブレンドしたお酒のようだ。

これがなかなか美味いようである。筆者の上野敏彦は、現在東京在住なのであるが、この本の執筆のために頻繁に京都に行き、宿泊したのであろう。そういう意味では、相当の投資の末の上梓である。近日中に訪れてみたいのであるが、年内は無理そうで、来年のような雰囲気であります。
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by kogaj | 2014-11-24 22:03 | 書評

劇的な効果


c0018010_10524122.jpg眼科と耳鼻咽喉科を訪れる機会があったので、先生にお願いして花粉症の薬を処方してもらった。2年くらい前に処方された時の薬は、ほとんど効果がなかったのだが、今回は段違い。本当に効く。耳鼻咽喉科の先生が「最近、いい薬が出たんですよ」と言っていたが本当でした。

抗ヒスタミン系のようだ。一日一回の飲めばOK。難点は、眠たくなるようだ。確かに私も眠たくなった。あとは、鼻への噴霧器。患部へ直接処方する。眼科では、目薬。これで、目のかゆみがなくなった。効き目はいいので歓迎なのであるが、値段が高いこと。

3割負担で、3400円強、つまり、1万1000円強の値段。ジェネリックはない。製造元を調べるとスミスクライン、欧州の有名な薬品会社である。この利益が向こうに行くのか。日本の薬品会社、しっかりせよ!といいたいな。
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by kogaj | 2013-03-18 10:51 | 書評

やっと終了

c0018010_653219.jpg2週間前から読んでいたジョン・ロックフェラーの自伝「Random Reminisecences of Men and Events」をやっと読み終わった。100ページほどのさして厚い本ではないのであるが、一日10ページが限度、都合、10日ほどかかった。

ジョン・ロックフェラーは、約150年前の米国で石油精製業を起こして空前絶後の巨大トラスト帝国を築いた経営者として知られている。存命中は、その冷酷かつ悪どい商法でライバルを次々と傘下に収め、米石油業界の90%以上を支配下に置いた辣腕経営者として知られている。

その資産も莫大で、世界一の金持ちでもあったわけである。なぜ、ロックフェラーの自伝を読んだのかというと、研究論文で当時のロックフェラーを巡る話を書いているからである。関連の本を結構読んでいる。だが、ほとんどに日本語訳がなく、原書で読むことになる。時間かかる。英語の力がアップしているのかというとそうでもないような気がする。

辞書を引く、時間的節約のため電子辞書を読んでいる。単語を入力すれば即、日本語が登場するからかなりの時間の節約が可能。ただし、使っている乾電池がすぐに切れてしまうのが玉に傷。まあ、しょうがないか。

当然のことでもあるが、悪徳冷酷な商法についてはほとんど触れていない。当時集中していた非難や批判についても暖簾に腕押し、自分の手法の正しさを力説している。全米から浴びる批判をかわすため、膨大な資産の一部を慈善事業に回して、今ではそちらの方がロックフェラーの名声を飾る輝かしい一面になっている。

アフリカで猛威を振るっていた黄熱病の研究のため大陸に渡り力尽きた野口英世も当時のNYのロックフェラー研究所で働いていた。その慈善活動に対する所感も大きな割合を占めていた。
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by kogaj | 2013-03-10 06:48 | 書評

「真実-新聞が警察に跪いた日」(高田昌幸、柏書房)

「ジャーナリズムとはいったいなんだろう」、と考えさせる本である。著者は、少し前まで北海道新聞の敏腕記者で鳴らし、北海道警察本部の裏金報道で新聞協会賞の栄誉に輝いたこともある。だが、復讐に出た警察の軍門に下った道新経営陣から詰め腹を切らされ、会社を辞職。現在は、出身の高知新聞で活躍している。
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by kogaj | 2012-11-11 14:18 | 書評

「テレビ的教養:一億総博知化への系譜」(NTT出版)


c0018010_582623.jpg最近、巷に電通関係の本が目立つ。「洗脳広告代理店電通」もその一つ。内容はイマイチ。あまり力を入れた本ではない。「メディアの破壊者読売新聞」も目を通したが、これも新しいドッキリ型の話はなく、買って損した印象を持っている。

銭を出して買ったのだから、それなりの情報が盛り込まれていないと、読者は不満足だ。電通の本があふれ出したのは結構なことだと思っている。その果たしている役割は大きいのであるが、一般の電通に対する認識はそう大きくはない。

電通がプロパガンダまで手掛けているとは思わないが、それに近いものはやっているのではないだろうか。メディアの一番の泣き所を電通が支配しているのだから、なかなか実態を書きにくいところもあるのだあろう。

米国の広告代理店はさらに国際的なプロパガンダ活動を手掛けている。ボスニア戦争で果たした役割は、嘘を流したわけではないけれど、社会正義から見て正しかったどうかは疑問が残る。湾岸戦争でのクウェート政府の要請を受けて果たした役割は、クウェート人にとっては正しかったのだろうが、世界の視点から見るとまさにいかさまである。

日本の電通が果たしている役割は、企業の社会的責任に照らして正しいものだろうか。そんなことを考えてしまう一連の本である。東電の今回の不祥事にしろ、原発神話作りで大きな役割を果たしたとの判断は、大きくは間違っていないだろう。

京都大学の先生の書いた「テレビ的教養」(NTT出版)は結構面白かった。私もこんな本を書かなければ・・・。
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by kogaj | 2012-10-29 05:03 | 書評

督促OL修業日記


c0018010_6421085.jpg 週末は、学会に行く予定だったのが、急用が入ってそちらの方を優先、講演会などを聞けず、とても残念でありました。来年もあるし、そこで新しい展開もあるでしょう。

 今回、読んだのは文芸春秋社から出ているこれです。著者は、榎本まみさん、現役OLのようです。大学を卒業して晴れてクレジットカード会社に入社、華の営業回りになるんだろうなあ、と思っていたのが、そうは問屋は卸さなかった。ブラックともいえる、支払金滞納者に対するいわゆる債権回収業務、「お金を振り込んでください」とお願いする部門であった。

 その辺の悲喜こもごもをつづった本だ。抜群に面白い。軽いから方も凝らずに読める。2時間で読破した。この本が面白いのは、罵声を浴びながらも、電話一本で、支払いを拒否するクレジット利用者の気持ちを支払いに向けさせるテクニックが満載されており、ある意味で参考になる。

 地獄ともいえる顧客とのやり取りも面白い。この部門に回された社員は、仕事が辛くてほとんどやめていくそうだ。その中で生き残ったのがこの榎本さん。最後には頭角を現し、勝ち組となる。要は頭の切り替え、辛いと思える仕事を、どうやって楽しいと思えるように変えていくのか。これがポイントとなる。

星の数でいえば☆☆☆くらいか。ある経済誌の記事の中に面白いとの紹介があったので手に取ったのがきっかけ。あまり信用できない書評欄ではありませんでした。悪しからず。
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by kogaj | 2012-10-28 06:38 | 書評

本当のことを伝えない日本の新聞

最近読んだ本で面白かったのがこれである。著者は、ニューヨーク・タイムズ紙東京支局長のマーティン・ファクラー氏である。あまりにもうますぎる日本語文に、「誰かが手を入れたのだろう」と思ったが、そのことは、本文にはどこにも触れていない。一番あり得るのが英語で書いたのを誰かが日本文に翻訳した可能性である。


c0018010_176810.jpg最後にひとこと、「語りおこし」だと書いてある。これはだれか日本人のアンカーマンがいて、支局長から話を聞き、関連の材料を読んだ、あるいは調べてが執筆したということであろう。であれば、その人の名前を入れるべきだろう。出版社の編集者かもしれない。

見出しがここまで厳しい本を書くのであれば、正確さを優先すべきだ。「隗より始めよ」である。どこかでそれを説明しなければならない。その辺の一般紙、放送記者が書く日本文よりうますぎるのである。外国人記者であれば、それはあり得ない。そんなことを冒頭感じた。

中味は、よくある記者クラブ制度をベースにした日本のメディア批判である。ただし、違うのは、現在日本に在住し、日本の制度の弊害を外国人記者の立場から知り尽くした意見であるということ。読んでみると、日夜最大限の努力をしているつもりであろう日本の記者が結局は、権力の手先になっているというのはとても説得力がある。

題材を東日本大震災に据えて、しっかり分析しているのがいい。確かにそうだ。日本人の記者らは、当局の発表する会見をただただ報道するだけで、それを検証し、自分で調査し、読者のためになる情報を提供していない。権力を監視するべきメディアが、権力の発表をうのみにして、彼らを守る官僚制度の番犬になっていると断じている。

この支局長は、実は震災の2日後、車で爆発した福島原発に乗り込んだことが知られている。日本の記者は、放射能の危険を案じる本社の指令のままに撤退した。どちらがいいかは考えてみればわかるだろう。あるTBSのデスクは、マスコミ学会で、爆発現場に入らなかったことについて、会社ジャーナリズムを守るためにとても大事な判断だとの見解を表明していた。そうかね。使命感があれば自然に出る行動だろう。

興味深いのは、一番最後の日本のメディア分析である。猛烈な反省を迫りながらも、日本のメディアの今後を切り開く可能性を語っている。地方紙が日本は優れているというのである。河北新報、神戸新聞、愛媛新聞などと自分の足で取材し、読者のためになる情報を提供しているのは、地方紙だと力説。特に、震災以降の報道が光るのは、東京新聞を挙げている。

私も同感である。ネット時代に入り、我々はウェブサイトで地方紙にアクセスできる。地方紙はもっと世界に打って出るべきとの提言は説得力がある。
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by kogaj | 2012-09-16 16:56 | 書評