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カテゴリ:書評( 35 )

 先般毎日新聞で記者をしていたことのある友人がフェイスブックの書き込みの中で、人見絹枝さんの話を書いていた。戦前の陸上競技で数々の世界新記録を打ち立てた名選手である。今から40年くらい前の大学時代に、NHKのラジオ放送で、人見絹枝伝を番組で放送していたことを鮮明に覚えていたので、記憶に残っていることを書き綴った。

 人見さんが大阪毎日新聞の記者だったこと。仕事と並行して練習を続け、五輪などに出場、金メダルなどに輝いていたなど。放送は、人見さんが自分の半生を語る形で構成されていた。これをきっかけにネットで調べたら、彼女が書いた自伝のあることが分かり、それを取り寄せて読んでみた。

 第一印象は、文章が臨場感あふれ、面白く、とても上手い。痛快丸かじりである。新聞記者に採用されたのは、この光る筆力が評価されたためだろう。自伝は、執筆した記事や日記などを基にまとめたようだが、とにかく分かり易い。戦前の人なのに文章は、現代的過ぎる。試合に臨む自分の心の動きなどをとてもビビッドに、手に汗握る臨場感あふれるタッチで描いている。

 興味深いのは、欧州で開催された五輪や陸上の世界大会に出場した時の話である。当時の一流の選手などとの交流や期間中の様子、日本選手団がどんな形で過ごしていたのかなどを綴っている。うまくはなかったようだが、英会話もなんとかできたようだ。東京への五倫招致でIOCの役員などにも根回しをしていた。

 世界大会のあったロンドンでは、ハイドバークに面する日本人の家に厄介になって、競技会に通っていた。もっともその奥さんは英国人、ピカデリーなどで毎日食事を済ませていたが、店員らは、世界記録を持つ選手ということで別格の扱いをしてくれていた。

 織田幹夫など多くの選手は現地の食事に耐えられず、日本からの食材の到着を心待ちにしていたようだ。材料が届くと、料理人が選手たちのために腕を振るってくれた。選手らは、これを糧に、競技にまい進していた。

 驚くのは、メダルを取らなければ絶対に帰国できないとの可哀そうなほど切迫した、追い詰められた姿である。入賞できずに寝られず床の中で悶々とする様子。決勝戦の前の緊張する姿。たぶん、現在の選手たちにも共通するのだろう。戦前の話だからやたらに、大和魂、君が代、天皇陛下、お国のためなどの表現が出て来る。

 いずれにせよ、小学校の図書館の本で読んで以来遠ざかっていた人見さんが私の周辺に舞い戻ってきた。文章を通じて、直接話をしているような気持ちになった。本の効果というのは凄いなあとも思った。もっとも、24歳の若さで夭折した。その闘病記などがなかったのがやや残念だった。

NHKが放送している「いだてん」では、7月の放送で人見さんを取り上げたようだ。どんな形の取り上げ方だったのかとやや気になった。(終)

by kogaj | 2019-09-03 16:49 | 書評

ゼミのOGから連絡

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デーリー東北の記者を担当しているゼミのOGから掲載紙の書評が送付されてきた。日曜の同紙の6月24日朝刊に掲載されたものである。とても嬉しい。
by kogaj | 2018-06-25 12:19 | 書評

東京・丸善書店での拙著

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東京駅の丸の内側のオアゾに本屋の「丸善」がはいっている。旧国鉄本社のあったところである。拙著の扱いはどうかと思い覗いてみた。

3階のメディア・マスコミコーナーに駆け上がると、ありました。残念なことに、平台には積んでおかれていない。写真を撮影して来たのでご覧ください。女性のポートレートが表紙になっている『ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト-アイダ・ターベル』(旬報社)で~す。

私のゼミのOGが大阪・梅田の紀伊國屋書店の具合を先日リポートしてくれましたが、置き方がやや違っていますな。こちらの方が見易いのはもちろんである。値段は一緒、2800円+税です。皆さん、宜しくお願い致します。ペコリ

by kogaj | 2018-06-23 09:39 | 書評

もう1枚

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東北在住の私のゼミのOGは、出張先の大阪・梅田の紀伊国屋書店の写真をもう1枚送ってくれました。それをアップします。拙著『ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト-アイダ・ターベル』は、ど真ん中に置いてあります。自分の本が真ん中にあるのは嬉しいものです。たくさん売れないかな。

これを見ると大阪でのメディア関係の本の流れがわかります。東京とはちょっと違うかもね。機会があれば、東京の書店の写真をアップすることにします。今しばらくお待ちください。

調査報道、ポスト真実などが目を引きますね。フェイクニュースのないのがなぜなのでしょうか。興味深いです。

by kogaj | 2018-06-22 10:09 | 書評

大阪・紀伊国屋の拙著

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この春卒業した私のゼミ生からメイルをいただいた。写真付である。なんでも、大阪に出張した際に、梅田の紀伊国屋に拙著『ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト-アイダ・ターベル』があったとの報告とそのショットである。嬉しい限りである。

梅田の紀伊国屋は、私が大阪にいた社会部・経済部時代に良く利用した。阪急電鉄の梅田駅の階段を下りるとその下に紀伊国屋がある。サラリーマン、学生が良く利用するところだ。曽根崎新地にやはり規模の大きな書店の旭屋が当時あった。出版不況もあってここは何年か前に閉店となったようだが、紀伊国屋はどうにか永らえている。大阪に寄ることがあれば、行ってみたいものである。

by kogaj | 2018-06-21 10:53 | 書評

原子爆弾

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図書館で借りてきたブルーバックスの『原子爆弾』を読んでいる。とにかく面白い本である。実は、この著者である山田克哉ロサンゼルス・ビアース大学教授の『E=MC2』を読み、とても面白かったので、その前編となるこれを読んでいる。E=MC2とは、アインシュタインが公表したあまりにも有名な光とエネルギーの関係を示す公式である。



未だ、半分くらいで、原子爆弾の話には入っていないが、その前段の、原子とは中性子とは、原子核とは、真空とは、質量とはなどの解説がとても面白い。例えば、光=光子には質量がない。電磁波も同様だが、真空の中を電磁波、光子は伝わる。その時に真空は真空であり、なにもない。

謎めいて、未知の世界に飛び込んだようで、とても興味深い。私は、もともとは理科系だと思っている。受験する大学も工学部系を考えていた。クラブは、地学部、化学部に所属していた。なぜ、文科系に進んだのかというと、目が悪かったからである。色の認識に問題がある。

もっとも、この本を読んで、理科系に進まなくて良かったとも考えている。専門的な説明に入ると訳が分からなくなるからである。



by kogaj | 2018-04-08 10:29 | 書評
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今回の宮崎訪問では、ジャーナリズトの重鎮から本をどっさりいただいた。そのうちの1冊がこの『そばうち一代』である。著者は、共同通信社の宮崎支局長を務める上野敏彦氏である。宮崎支局長は、2度目で、前回の東国原知事(そのまんま東)時代に務め、その時は、知事の行政に対する手厳しい著作をものにされた方である。

この作品は、東京本社の編集委員時代に書き上げた労作である。とにかく、大変なグルメで、ウィークデー、土日もかかわらず、山登りで鍛えた健脚を駆使し、路地裏を歩き回り、凄い味の隠れた店を探す能力にかけては天才的な嗅覚をもっている。その上野氏のまな板にのったのが、浅草の蕎麦屋の大黒屋である。

知る人ぞ知る蕎麦屋の名店のようである。読んでいるうちに私もこちらへ足を延ばしたくなった。私の好みは、東京・森下町にある「京金」という蕎麦屋である。ここの蕎麦も抜群に美味い。富山の銘酒黒龍をいただきながら、みそを焼いた肴などと一緒にいただく。大黒屋も同じようなメニウのようだ。

興味深いのは、大黒屋のそばには、わさびが出ないことである。それでもなかなかの味を楽しめるようだ。その秘密は何だろう。それは四でのお楽しみ。近日中に訪問する予定である。



by kogaj | 2018-03-31 09:16 | 書評

義理チョコ

ベルギーのチョコメーカーのゴディバが、「義理チョコは止めましょう」などと呼びかけているようですが、14日は、チョコレートをいただきました。ありがとうございます。とても嬉しい。何年振りだろうか。

大学の教員だと、ゼミ生などからプレゼントされるのだろうと思われますが、至ってそんなことはありません。ゼミ生以外からいただいたことはありますな。いずれも、超高級なチョコで写真で表示したquatreは、超リッチなおいしさ。フランス語だからフランス製かな?日本では、このヘビーさは、あまり味わえません。私のタイプです。

 もう一つは、ゴディバ、英国ロンドンでは、ゴダイバと発音することが多い。英国人は、二重母音で発音することが多いからね。例えば、NIKONだとナイコン、PAPERは、パイパーなどと発音する。米国人に聞かせてあげるととても喜びます。

 クッキーの間に濃厚なチョコレートが入っていて、これも凄い上手さ。5分で食べてしまいそうですが、1日1枚、数日かけて食します。
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か。

by kogaj | 2018-02-16 07:46 | 書評
友人の近著が届いた。「神馬(しんめ)-京都・西陣の酒場日乗」である。友人は、ここ数年、この種のグルメ関係に凝っており、その路線の延長上にある。

最近は、美味い日本酒を取り上げた本が多かった。本をいただいた時は、「今回も日本酒か」、と思ったのだが、そうではなかった。京都の老舗の料理屋である。否、飲み屋さんといったほうがいいかも。

ただし、食事の値段を見ると、東京・銀座以上かもしれない。私なんぞは、突出しだけで終わりそうなかんじ。
ただし、読み始めると、なかなか終わらない。面白いのである。例えば、振る舞う日本酒は、剣菱など数種類の日本酒をブレンドしたお酒のようだ。

これがなかなか美味いようである。筆者の上野敏彦は、現在東京在住なのであるが、この本の執筆のために頻繁に京都に行き、宿泊したのであろう。そういう意味では、相当の投資の末の上梓である。近日中に訪れてみたいのであるが、年内は無理そうで、来年のような雰囲気であります。
by kogaj | 2014-11-24 22:03 | 書評

劇的な効果


c0018010_10524122.jpg眼科と耳鼻咽喉科を訪れる機会があったので、先生にお願いして花粉症の薬を処方してもらった。2年くらい前に処方された時の薬は、ほとんど効果がなかったのだが、今回は段違い。本当に効く。耳鼻咽喉科の先生が「最近、いい薬が出たんですよ」と言っていたが本当でした。

抗ヒスタミン系のようだ。一日一回の飲めばOK。難点は、眠たくなるようだ。確かに私も眠たくなった。あとは、鼻への噴霧器。患部へ直接処方する。眼科では、目薬。これで、目のかゆみがなくなった。効き目はいいので歓迎なのであるが、値段が高いこと。

3割負担で、3400円強、つまり、1万1000円強の値段。ジェネリックはない。製造元を調べるとスミスクライン、欧州の有名な薬品会社である。この利益が向こうに行くのか。日本の薬品会社、しっかりせよ!といいたいな。
by kogaj | 2013-03-18 10:51 | 書評